Aya Kawazoe

ピアニスト川添文のホームページ

クロード・モネ睡蓮

いやいやいやいや、いま気付きました。

オランジュリーの記事書いて、モネの睡蓮に触れない人いるかーーーーーいってね爆!

 

勿論とっても綺麗、夢のような空間でした!(人で大混雑だったけれど…)


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8枚全部を写真に撮らなかった川添、、これは痛恨のミス!(何であと2枚撮らなかった?)

 

睡蓮ってフランス語でNymphéas(=水の精)って言うんだ。まんまだ~素敵😭✨!

 

毎日同じ題材を、こんな風に全く違うもののように描けるって、、計り知れない努力と才能と感性だぁ、、と思います。

音楽からしたら、同じ曲を違うアプローチで何百通りも攻める、みたいな感じかな…?(勿論、演奏は再現芸術なので根底から違いますが😅)

 

一枚一枚見ると違うけれど、部屋全体で見るとまとまりがあり、部屋自体がひとつの作品になっているのが驚きです…あとは、近くで見ると、赤!とか紫!!とか茶!!!とか突拍子もない色が沢山入っているのに遠くから見ると色彩、光溢れる睡蓮の池になってる…

 

300点以上、(オーディオガイドで数言ってたのになー!メモるの忘れてしまった…)モネは睡蓮の絵を描いていて、実際に色々な場所で(日本でも!)観ることができますが、いつ観ても安心感?というか清涼感と癒しをもらえるなーと思います。

 

オランジュリーに来て、一番の大作を観ることができて本当に良かった😌💓

 

前の記事が長すぎたので今回はこのくらいで、、笑

今日は丸一日練習です!この二日間、ピアノが弾きたくてたまらなかった!!頑張ろ~

 

日本は台風?⚡🌀☔らしいですね。。どうぞお気を付けてお過ごしください🍀

 

オランジュリー美術館

こんにちは✨😃

昨日は、念願の!オランジュリー美術館へ行ってきました~!!👏

 

私は大学三年生の春に、一度講習会でパリに来たことがあります🌸


その時にも、折角お金貯めてパリに来たんだから、、、ということで3泊ほど一人で前泊して、たくさんの美術館に行きました😊🇫🇷

 

オルセー、ルーヴル、ロダンブールデル、マルモッタン・モネ、ジャックマールアンドレ、、、、(たぶん他にもまだあと2つ行った😂🤣)

オルセーに朝から閉館まで丸一日(ギリギリ観れた、かな)、ルーブルに丸一日(全然足りなかった…かな笑)、居たことを考えると、4日弱でよく観たなぁと😃(苦笑)

 

あの頃、本当にお金もないし、体力とやる気?(笑)だけが見方というか、、まずホテルでの朝ご飯をたっくさん食べて、お腹を満タンの状態にして夜まで通しで歩き回るなんて無茶なことをしていました😂

今はそれはできない。どーん

 

しーかーも、、今はSIMカードやらWi-Fiやら、色んな手段ありますが当時(もあるっちゃあったけれど)、Wi-Fiのあるホテルやカフェ以外は機内モードで過ごしていた人、、w 美術館まわるときも全部紙地図で😂😂

 

今はそれはできない。どーん


その講習会に連れていってくださった先生に教えていただいた地図✨
まだ大事にとってあります😌🌟

 

日本じゃもう酷すぎる方向音痴⁉️というかボーーーっ‼️と生きてるんでしょうね。なんかもう本当に方向音痴も、地図の読めなさも、道の覚えなさも酷いのですが。。。

パリに行ったらさすがに生死に関わる(爆)からか、死ぬ気で地図読んで行きたい美術館にはほぼ行けた。人間やればできる…!!!

 

ただ、、ひとっつだけ、たどり着けなかった美術館があって。。それがオランジュリーだったのです。。。

 

今回はGoogleマップを使って😆辿り着けると良いなぁと思っていた一番の場所✨🌟

長年の念願叶いました…🌈🌞(行くのめっちゃ簡単だった爆)


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もちろん、見所は睡蓮なのでしょうけれど、私は、
たくっさんのルノワールの絵や、
原田マハさんの『楽園のカンヴァス』を読み、大好きになったアンリ・ルソー(オーディオガイドではずっと「ル・ドゥアニエ(税関吏)・ルソー」と呼ばれていましたが😅)、
ピカソの青の時代とバラ色の時代の作品が並べられているところ、
などが特に印象に残りました😊

 

私は美術のことはよくわからないので、美術館へ行ったときには必ずオーディオガイドを聞きますが、ルノワールのジレンマについてとっても共感できました。

 

"(自分達の作品に自信を持てない、云々あるが、) 過去の巨匠たちの作品を見れば、自分達の作品に自信を持つべきではない、ということが分かる。
何より、彼らはなんて素晴らしい職人だったことか。
それはなぜか。彼らは自分の仕事を理解していたから。
絵を描くことは、空想にふけることではない。地道な作業であり、根気よく、緻密に行わねばならないものなのだ。
今日では、私たちは皆、天才であるか、あるいは自分が天才だと思っているかのどちらかである。(←www) 
一つだけ確かなことがある。私たちは、もはや手の書き方を知らないし、自分たちの仕事についてほとんどなにも知らない。
過去の巨匠たちは技術を知っていた。我々は、その秘訣をなんとか得られないかともがいている。"     (オーディオガイドより )

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本当に本当にストイックですよねー!!!!笑
ルノワールは病的な心配性で、技術の習得についての猜疑心は一生付きまとっていたようです。(彼の絵からはそんなこと微塵も感じられませんが!!🙄✨) 
彼は生涯を通じて、大作の合間に静物画を描いていたそうで、オーディオガイドではこれを"音楽家が音階練習をしているようなもの。"と説明していました。(分かりやすい😂)

 

個人的にはピカソの抱擁がすごくぐっときて😢😢
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右の絵です。(右かーい)(ぐっときたわりにめっちゃ写ってるの小さいじゃんね)(人が沢山居たから撮りにくかったのです)

 

青の時代は、ピカソの親友がなくなったり、本当に辛い時期に彼が青を用いて様々な作品(…それも悲惨な題材が多いのですが)を書き、そう呼ばれています。

この抱擁は、裸の男女=何も持ち合わせていない、二人の間には愛情しかない。愛情だけ持って、これから生まれてくる子供にも何も与えられるものはない…

それに比べて左の絵はバラ色の時代のものです。ごく短期間でしたが、ピカソが幸せの絶頂に赤を用いて作品を書いていた時期。

 

ピカソは本当に何人分?ってくらい一生のうちに画風を変えていますよね。

それと彼は商才にも長けていたようで。資産も7500億?とかあったみたいですね🙄生前に一番稼いだ芸術家とか😊

 

ピカソゴッホの違い、みたいな本を(それも経済の本でしたが…) 夫に勧められて読んだことがあるのですが。まぁピカソは子供の頃から天才だしーゴッホはそもそも絵で食べようと思ったのがそもそも遅かったしー😗とか思って半信半疑で読み始めましたが😅、ピカソは自分の絵が出来上がったときに、沢山の画商を呼んで、自分で絵についてどれだけ素晴らしいものかプレゼンテーションをして、競り合いさせてたみたいです。そりゃ高くなるだろうな。それとか、小切手で自分がサインをして買い物をしたら、その店主は絶対に小切手を換金せずそのサインを飾るだろうから、タダで買い物できる、なーんてこともしてたみたいです。賢いな~いや、賢いのか?笑

まぁ、私はゴッホが好きで好きでたまらないんですけどね😜

 

ルソーについては、、楽園のカンヴァス激推しします。。原田マハさんの素晴らしい感性とルソーへの愛で溢れたこの小説で、何度泣いたことか。😢✨

 

ルソーと言えば"夢"など有名ですよね。

自分の才能を信じ自分の絵に自信をもっていたルソーは、苦しい生活の中でふたりの妻に先立たれても、ひたすら無邪気に絵筆を握り続けました。
夢をも現実だと思い込むほど純真だったルソー。"夢"では、こんなにジャングルの雰囲気を再現できているのに、ルソーはジャングルに実際に行ったことはなかったとか。パリの植物園で見たものを自分でアレンジして描いたと言われています。😢💕✨

絵に描かれた熱帯雨林は、彼の南国への憧れを形にした楽園なんだろうなぁ…

 

ゴッホに日本を見せてあげたかったし、ルソーにジャングルを見せてあげたかった…とか思う、にわか美術ファンな川添です…

 

自分は良い意味でも悪い意味でもセンシティブな人だったんだなーと気付くこの頃です。

ケフェレック先生のレッスンでも、あなたはセンシティブすぎる!センシティブすぎて、全部の音に気持ちを入れすぎてまとまりがなくなる。と何度言われたことか爆!

 

取捨選択はマストですね。上手い方々の取捨選択のセンスの良さ。

 

脱線しましたがー。長くなりすぎるから、ルノワールの雪景色で涼しくなって終わりましょう。⛄❄️(こっちは毎日35度、しかもエアコンもありません。お店は勿論電車にも…汗だくな毎日です。)(今、この雪の絵文字見てちょっと涼しくなりました。末期)

 


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"自然界に、白という色はない。雪にも空の青が反映されているはずなんだ。" (ルノワール)

フランス

こんにちは✨😃❗ 

 

川添、生きてます。

 

8月1ヶ月間、レッスンを受けにフランスとドイツへ行くことに決め、、沢山の方々にご迷惑をかけて自分の勉強をするのだから。こんなことしてるよーという報告、そしてかけがえのない日々の記録を兼ねてブログ更新しようと思って早一週間。。笑

 

やっと時間ができたので書きます!!w

 

いまはパリに居ます。というか、パリに着きました✨
こちらは19時でも外はまだまだ陽がさんさんです。22時くらいまでは本当に明るい。そして毎日本当に良いお天気!!歩いているだけで楽しい!!

 

いままでの1週間、7/31-8/5は、フランスのCelles-sur-Belle(セル=シュル=ベル)という場所で毎日アンヌケフェレック先生のレッスンを受けておりました✨

 

このフェスティバルは、ケフェレック先生にお声掛けいただいて行くことになったのですが、もうとにかく素晴らしかった…

来年も行きたいなぁああ…。。

最寄りはNiort(ニオール)という駅で、パリからはこちらの新幹線のような電車で2時間ちょっとという場所✨

 

このお城で寝泊まり、レッスン、練習!全てします✨


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本当に良い意味で何もない場所!本当に音楽と食、自然、それだけの毎日でした。



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毎日、午前中にレッスンがありました。
レッスンは大体1時間ちょっと~1時間半くらいなのですが、あまりに、あまりに素晴らしいので他の二人のレッスンもずっと聴講して。というか全員が全員のレッスンをずっと聴講していて。午前中まるまるをケフェレック先生の音楽を浴びて過ごせたのはなんて幸せだったんだろ。


そしてお昼頃から1時間半くらいかけて皆でテラスでランチ😊笑
毎日35度くらいで(勿論部屋にもレッスン部屋にもエアコンはない、、から汗だくで弾く日々、、でもそれが心地よかったりする。)、日光もかなり強烈なのに、もうどんなに暑くったって、フランス人の方々はテラスで食べるんだ~とカルチャーショックその①でした🌞

 

その後、14時半くらいから部屋にて練習。
レッスンの録音を聞いて、自分の演奏を客観視できてないなーと反省、からの先生の素晴らしいレッスン&演奏に悶絶、、録音を聞き終えてからは、身体と耳が覚えているうちにレッスンで教えていただいたことをざっと直してその曲はとりあえず保留、、あとは翌日のレッスンに持っていく曲の練習!という感じでやっているとあっという間に19時くらいで。


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(机でやれよってね)


19時からは、同じくケフェレック先生のレッスンに来ている二人と夜ご飯を食べます😊私以外、二人ともフランス人の方々で、、フランス語で話した方が絶対楽だし早いのに、英語で話してくれたり…本当に嬉しかった😢💓

 

そして、20時半からは毎日、素晴らしい演奏会が開催されていて、聴きに行ってました😍🌟

教会でのパイプオルガンの演奏など、とっても感銘を受けた演奏会もありましたがなんと言ってもハイライトはケフェレック先生のリサイタル。。。。。。


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泣いてしまいました😢(この涙腺枯れていると言われている私が。。)

本当に本当に本当に全てが素晴らしかった…まぁそれは改めて書くとして。

 

こんな感じで過ごしています!今から5日間は、繋ぎの期間なのでレッスンはありません。ケフェレック先生から頂いた沢山のアイディアの消化と、、あとは大好きな大好きなパリで、たくさんの美術館や、どうしても一人で行きたい場所(パリではないですがフランスです)へ行ったり、もちろん沢山練習🤣して、次のドイツの講習に備えようと思います✨


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それではまた✨

ツェルニー

私が小学4年生の時からお世話になっている日比谷友妃子先生は、劣等生だった私を時に厳しく、時に優しく導いてくださいました。

先生のレッスンは魔法のようで、先生が隣で歌ってくださると最初の演奏と最後の演奏がまるで違う、ということがよくありました。

今でも本番前はお世話になっていますが、本番前でどんなに緊張していても、先生とお話させていただくだけでどんどんリラックスできる気がします😌


なかでも、本当に懐かしくて涙が出そうなのは、ツェルニーのレッスンなのです。

私はツェルニー100番、30番、40番、50番、とやりましたが、先生は勿論音楽的でないと合格にしてくださいません😂
ツェルニー好きだった私は、新しい曲に進むのが楽しくて楽しくて、だからこそ毎回のレッスンで合格したくてしたくて1日何十個も正の字を書いて本当にたくさん練習しても(回数に頼っていた練習法が、いかにも若いな~という感じですが笑)、合格できないときというのはもう本当に沢山あって(というかほとんどですね)、悔しくて泣きながら帰っていた小・中学生時代は、何よりも私の青春と呼べる時期なのではないかな~と思います。(青春の定義って何なのかよくわかっていないのですが。笑)

ツェルニーというのは賛否両論あるのかもしれませんが、私は絶対にやるべきだ、と思います。ツェルニーで技術は確実についたと実感しているからです。

そんな先生がツェルニーの楽譜を校訂されました😍

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私の生徒さんでこれからツェルニー100番または40番に進まれる方々はこの楽譜を使っていただきます✨

思い出のつまった、宝物のような先生のツェルニーのレッスンがこの楽譜に再現されていると思うと、嬉しくて仕方ありません。

これからみんなと この楽譜で勉強できることがとっても楽しみです❣️

お料理🍴

もう、更新する気になっているときに一気に更新する作戦でいこうと決めました川添です。


最近、お料理をする必要性に迫られて、食べる専門だった私もさすがに重い腰を上げ…


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たまに頑張っています😅

何事もやってみないとわかりませんね。お料理は私はわりと好きな気がします。(始めたばかりのひとが何を言うという感じですが😅)

早く、レシピをたくさん覚えてレパートリーを蓄えたいです💪


手際悪すぎーぃな私を見かねて、昨日はレッスン後に母が料理を教えてくれました🎶

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どこの大家族の食卓だよwという感じですが3人で完食しました😂きゃー

揚げ物はハードル高いですがやっぱりおいしいですね😋

という、どーでもいいブログおしまい!!(唐突!)

東京芸術大学大学院卒業🎵

こんにちは✨😃

とてつもなく久々になってしまいました😱

もう2ヶ月以上前になってしまいましたが、7年間通った東京芸術大学を卒業致しました🎓✨

本当に、大好きな仲間たち、そして尊敬する先生方、恵まれた環境、自然いっぱいの通学路、何から何まで私にとって何にも変えがたい思い出ばかりです。

学校で練習していると、誰かしら友達がいて、練習室に遠慮なく入ってきて😂(私も入ります笑)、夜遅くまで練習して一緒に帰って、なんてできるのは学生の時だけだったんだな、と懐かしい気持ちでいっぱいです。(しんみり…笑)

芸大という少し特殊な場所が、私にとってとても居心地の良い場所で、わたしはこの大学がだいすきだったんだなぁ、と卒業して実感しています。

大学への未練たらたら文章はこの辺にしておこう。笑


自分の実技だけに集中して、週に一度先生のレッスンが受けられて、そんな学生生活を7年間も過ごさせていただけたことは、とても贅沢なことでした。これからは、先生に与えていただいたことを拙いながらも大切な生徒さん達に還元していければな、と思っています🎵✨もちろん自分の実技もまだまだ頑張りますが、最近教えることの難しさを実感していて、教える勉強もして行きたいという気持ちが強くなっています😊


卒業時には、1月の学位審査での演奏を評価していただき、芸大アカンサス賞、そして芸大クラヴィーア賞という思いがけぬ身に余る賞もいただき、卒業がますます寂しくなった川添なのでした…


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副賞のコンサートが11月10日金曜日夜、表参道カワイパウゼであります🎶

http://kawai-kmf.com/concert-info/2017/11.10/


ご都合よろしければ、ぜひ聴きにいらしてくださいませ✨

取り急ぎ、卒業の報告でした✨

蜜蜂と遠雷

皆様読まれましたか?

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いま話題の蜜蜂と遠雷です🐝🌼

何だろう。もう、読んでる最中は止まらず、早く次を読みたいという一心なのですが
あと少しで読み終わってしまう、という時。最後の数十ページをめくる手は、終わってほしくない、という一心でめくる手がなかなか次へ動きませんでした

これほど音楽に携わってて良かったと心底思えた本に出会えたのは初めてです。。

恩田陸さん凄すぎです!!!

何故こんなところまでご存知なんだろう?!というほど細部まで詳細に描かれた音楽界のこと、曲のこと、作曲家のこと。とにかく音大生が読んでも全く違和感のない、(こういった"ピアノコンクール"や"音楽大学"の話の本はあまりに非現実的なことが多い気がするのです。。) まずストーリーの基盤がしっっかりあるのは勿論、

何度泣いたかわからない演奏中の描写、、

文章から音楽って聴こえるんだ。。と驚きました。

数十人いるコンテスタント達の演奏描写が、全員違うのもまた天才的だと思いました

日頃演奏を聴いて感じること、それを文章にするとこうなるわけだな、と

"何となく"を言葉にするとこうなるわけだな、と。




私が、中でも最も面白いな、と思ったのはリストソナタまるまる一曲に対して、恐らく恩田さんの感性で描かれた物語です。

まるでヨーロッパの古典の長編物語のようで、

私もイメージで捉えて演奏する、というかこう弾きたい!!絶対に!!という明確なアイディアは必ず持ちたい、と思って弾いていますが (それがうまく作れると必ずうまくいくものです、逆もしかり。笑、、)

あぁ、もし作家さんがピアニストになったらスゴいことになりそう……

と考えてしまったほど、そのリストソナタにつけられた物語はリストソナタの曲想にドハマリしていたのです。。

これからは曲に物語をしっかりつけるということをやってみても良いかも……という発見ができました(それは吉と出るか凶と出るか……結構な賭けですが。笑)

何よりこれからもしリストソナタを弾く機会があれば、この物語を連想してしまうこと間違いなしです。笑



登場人物がまたみんな魅力的で、

選曲もそれぞれの個性が出ていてコンクール向きの曲もたくさん(これも他の本とは違うと感じたところです、よく一般的に出てくるショパンの子犬のワルツとかドビュッシーアラベスクとか、普通なかなかコンクールじゃ聞かないですよね……)

こういうとき音楽やっててよかったな、と思えることは、頭の中で瞬時にその曲が流れることです

恩田陸さんの描写がまた見事で、

電車の中でこの本を読んでいようと、ベッドの中で読んでいようと

目の前にはいつもステージが広がっていて、

魅力的なコンテスタント達が目の覚めるような演奏を繰り広げていました



たくさんたくさん語りたいことは他にも山ほどあるのですが!!
ネタバレになりそうなのでこのへんにしておこう……

ちなみにコンクールの最終結果が最後のページに書いてあるので要注意です。爆

私は、ビジネス書や論文など最初と最後から読むのが癖になっていて、自爆しました!!笑

でも結果が分かっていたとしても、何度も泣いたり笑ったりしたわけで……あまり関係ないかもしれませんね。


あぁ。。。読み終わりたくなかった
この本は私の宝物です。


これは読んだ人しかわからないかもしれませんが、、私にとってのギフトはこの本でした。

どれだけ刺激をもらったか。。

一生本棚に飾って、刺激を受けたい。

わたしはこの3月で芸大大学院を卒業となり、4月からは自力で何とかして自分の音楽を模索、開拓していかなければなりません。

そんなときにこの本に出会えたのは運命的で、本当に強力な力を貰えました。

ありがとうございました。




私は音楽が大好きだ!!!!!